- 2011/01/28(金)
- 酪農のホント(牧場で就職)
動物が好き、自然の中で暮らしたいから酪農をやってみたい!という気持ちで牧場を探す人はたくさんいるはず…。
「でも酪農って実際どんな仕事をするの?大変なことは?自分に向いているのかな。」などの不安もあるのでは…?
海に面した自然豊かな千葉県銚子市にある平山牧場さんにお邪魔して活躍されている従業員の方々にお話を聞いてきました!
左:小谷新人さん(30歳)
4年制大学経済学部卒業。
北海道で酪農ヘルパーとして3年10ヶ月就業。酪農を本格的に勉強しようと農業分野を専門的に学ぶ学校に通った後、約2年間茨城県の牧場で搾乳・牛の治療・餌・繁殖など幅広い業務に携わる。現在これまでの経験を活かして平山牧場で活躍中。
右:櫻井真由美さん(25歳)
ホテル業を専門に学ぶ東京の学校を卒業。
その後製造業など様々な仕事に就く。動物が好きな気持ちから酪農をやってみたいという好奇心が生まれ、2009年10月から平山牧場で子牛の哺育担当として活躍中。
小谷さん
「学生時代、夏休みを利用してお小遣い稼ぎに牧場のアルバイトを1ヶ月やったんです。最初は単なるアルバイトって思ってたんですけど、今まで自分が触れた ことのない世界に驚き、酪農の仕事を知りました。それまではみんなと同じように普通に就職活動して会社員になるものだと思ってましたよ。」
櫻井さん
「動物、好きだったんですよ。だから動物に携わる仕事がしたいなと思いました。最初は馬がよかったんですけど、なかなか経験者しか受け入れてくれなくて。で、酪農の仕事を見つけたんです!」
【今どんな仕事をしていますか?】
小谷さん
「餌、作ってます。もちろん餌やりもします。餌は牧場によって中身、量、作り方も異なります。自分が作って食べさせた餌が結果としてその日の乳量や質に影 響してくるので、絶対手を抜けない仕事です。でもだからといって時間ばかりかけていては駄目。いかに効率よく結果を出すか、日々考えながら仕事してます よ。」
櫻井さん
「子牛の哺育を担当しています。子どもみたいに可愛いですよ。毎日子牛の便をチェックするんです。体調がよく分かります。もし、便がゆるい子にミルクをあ げたらさらにゆるくなってしまいますから。その子たちには薬をあげるんです。便が完全に通常の状態に戻るまで続けます。でも子牛はミルクを飲みたいので、 私の指を吸って甘えてきます。
それから大事なミルクを粉乳で作ります。注射を打つなど簡単な治療もしますね。」
櫻井さん
「ちゃんと言葉でコミュニケーションをとるようにしています。ごめんね、注射打たせてね…って。お願いする感じですね。気持ちは全て伝わると思います。だ んだん子牛の鳴き声がママって呼んでいるように聞こえてきますよ。ホント、不思議です。それに牛はそれぞれ性格が違います。性格が決まる哺育の時期が一番 大事だと思います。」
【仕事のやりがいを教えて下さい!】
小谷さん
「自分がやった仕事の結果が出るところ!平山牧場では1日3回搾乳するんですが、自分が作って与えた餌は全てその場で結果が出ますから。」
櫻井さん
「自分の代わりは誰もいない、責任感のある仕事だと思います。朝は6時には牛舎にいますが、子牛たちが私を求めていることが分かるのですぐに目が覚めますよ。」
小谷さん
「仕事を途中で切り上げたくても、明日でいいや…は許されないところです。大変というよりそこは厳しくいかないといけませんね。」
櫻井さん
「とにかく体力が…。20キロの餌運びは女性には正直キツイですね。」
◎取締役の平山さんにもお話を聞かせていただきました!
【平山さんにとって酪農とは?】
平山さん
「人間が豊かな食生活をする上で乳製品は必要不可欠だよね。だからなくならないビジネスだと思います。
乳牛から生まれた牛は肉牛にもなる。子牛は成牛になるまで2年ほどかかりますし、そう考えると酪農の仕事ってサイクルの長い仕事なんです。だから面白みがあると私は思います。
また、私たち人間は子牛のために作られた母乳を飲んでるんです。それって牛の命をいただくってことですよね。だからそういうこともしっかりと考えてする仕事だと思います」
【最後にこれから酪農を志す人たちへメッセージをお願いします!】
平山さん
「酪農は奥が深く難しい仕事です。その難しさこそ酪農のおもしろさでもあります。1つのことに黙々と集中するのではなく、オールラウンドプレイヤーのように視野を広く持って全体を見渡し、作業を幅広く行える人を目指して下さい!」
※平山牧場では現在従業員を募集しています。詳しくは同サイト平山牧場詳細ページで!!